2022年9 月第3 四半期

北米

米国では、2022年第3四半期に 無水フタル酸の価格 変動が見られました。最初の数ヶ月は、PVCや塗料メーカーからの需要の低迷により、製品価格は徐々に低下しました。同時に、原料価格も引き下げられ、生産コストにマイナスの影響を与えた。しかし、第3四半期末には価格トレンドが回復し、川下産業からの受注改善と域内の買い付け活動の活発化により、製品価格は上昇しました。その結果、前四半期から大きな変動はなく、当四半期末の米国における無水フタル酸の取引価格は 1992 米ドル/トンとなりました。

詳細については：- https://www.analystjapan.com/Pricing-data/phthalic-anhydride-58

アジア

無水フタル酸の価格動向は、2022 年第 3 四半期に変化した。当初2～3ヶ月は、建設・自動車分野での最終製品の受注減により製品価格が下落した。その後、夏になると、中国の主要メーカーが熱波による政府の指示で稼働率を引き下げた。同時に、通貨安や景気減速が国内の生産活動に影響を及ぼしました。一方、当四半期の最終月には価格トレンドが回復し、上流コストや飼料価格の上昇により製品価格も上昇 しました。第3四半期末の無水フタル酸の価格は、中国が1413米ドル/トン、インドが1372米ドル/トンに落ち着きました。

ヨーロッパ

北米地域と同様に、欧州地域でも2022年第3四半期に無水フタル酸の価格が推移した。当初、インフレと投入価格の上昇により、価格はわずかながら上昇しました。エネルギー価格の高騰と輸出業者による投入資材の配給の中で、国内の主要生産者が生産を縮小した。その後、川下の塩ビメーカーの需要減退により、製品価格は第3四半期半ばに下落した。しかし、第3四半期末にかけては、原料供給への影響や、夏場のライン川などの水位低下によるサプ ライチェーンの混乱により、価格は上昇しました。第2四半期に4％上昇した後、ドイツの無水フタル酸の価格は1940米ドル/トンに落ち着きました。

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