2022年9 月第3 四半期

北米

2022年第3四半期の 二塩化エチレン（EDC）価格 は、稼働率の上昇と川下の塩化ビニル（PVC）市場の需要の大幅な減速により、2ヵ月連続で下限を維持した。地域サプライヤーは、収入と利益を維持するためにさらなる価格引き下げを渋っています。エネルギーと光熱費の高騰は、ポリ塩化ビニルがパイプ、ケーブル、電線被覆材などの生産に大きく使用されている建設部門を縮小させました。しかし、9月に入ると、企業の購買意欲の高まりと在庫の減少により、価格は上昇に転じました。当四半期末のエチレン・ジクロライド（EDC）の価格は761米ドル/トン（FON USGC）となりました。

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アジア太平洋

2022年第3四半期のEDCの市場環境は、北米と同様、前四半期と比較して価格が低下しています。原料であるエチレンや塩素の市況に支障をきたし、供給が十分で新品の需要が限られる中、市況に影響を及ぼしました。中国における韓国や米国からの輸入も、新 規在庫の供給が制限され、川下企業が既存在庫を使用したため減少しました。9月には、EDCの価格は586米ドル/トン(FOB上海)にまで下落しました。景気低迷の影響により、最終用途の塩ビ需要は季節的に遅れている。売り手の在庫が枯渇するやいなや、積極的な価格提示を停止した。

ヨーロッパ

2022年第3四半期、二塩化エチレン（EDC）価格は前期に比べ下落傾向をたどった。ドイツでは、二塩化エチレン（EDC）のコストが338米ドル/トンFDハンブルクに低下した。二塩化エチレン（EDC）価格は、原料であるエチレンや塩素の価格が弱含みで推移しているため、下落しました。ドイツでは、EDCの製造装置間の製造コストが低下し、供給過多により稼働率が低下しました。欧州の塩化ビニル樹脂の下流価格は、需要の低迷と新規供給予定の在庫の入札減少により、横ばいと なりました。光熱費の上昇に加え、最終用途である建設業界は需要面で弱気な市況となっています。十分な在庫があるにもかかわらず、エンドユーザーは新規供給の購入をためらった。

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